29、真・女神転生4 FINAL(発売日:2016年2月10日 )
This Epic is Not Sweet...!プレイ時間:52:26:43前作である真・女神転生4の続編。
完全版ではなく、4の終盤から分岐する
新たなる物語というちょっと珍しい形の続編です。
以下ネタバレ含みます。
前作からの変更点について詳しくは、
公式HPに書いてありますが、気になったことを。
・パートナーの追加前作もパートナーはいましたが、
おまけ程度で一応参戦ってレベルでしたが、
今回はがっつりスキルを覚えて、いち戦力となりうる存在に。
しかも、最大7人にいます。
・悪魔のスキル適正主人公にあったスキルのプラス要素が、
悪魔にも個別に設定されるようになりました。
マイナスもあったりと悪魔の個性が豊かに。
・ニヤリの仕様変更前作から弱体化。
超回避はなくなった。敵のニヤリも同様。
またニヤリ状態で発動するスキルもあったり、
ニヤリを解除するスキルも追加。
・ヒスイの守刀
パートナーの1人が使えるダンジョンギミックの1つ。
正直めんどくさいだけで、ややテンポが悪い。
・マップが見やすくなったこれはかなり便利で、次の目的地が表示されたり、
マップ上に名前が出たりとわかりやすくなった。
また、フィールド上では敵シンボルが固定になり、
移動もしやくなったりと全体的に楽になった。
・エストマの復活上記のマップ関連に加えて、
普通のエストマが復活したことも大きい。
エストマソードとかいうめんどくさいのは無くなって、
敵シンボルに当たっても敵が消滅するという仕様に変更。
更に、下の画面タッチでエストマがいつでも使えるのも大変便利。
・敵に殴るモーションが連打可能で当てやすくなった
武器によってもモーションも違う前作の敵シンボルは視界に入った瞬間襲って来ましたが、
今回はそこまで凶暴ではないので、ダンジョンでも結構楽になった。
・スキルの必要MP増加スキル関係が全体的に重くなっている。
プラスで強化していかないと消費MPが多く、
また付加スキルがニヤリ状態でないと発動しないなど、
一部弱体された技もある。
ついでにいうと、ハマムドはダメージ技に変更された。
・ルート選択は途中の選択肢のみ従来のようなロウ・カオスポイントはなく、選択肢で確定する。
前作の不満点をほぼほぼ解消していると言っていい。
前作は大分大味なゲームだったので、非常に細かく修正・改善された。
シナリオについて4の最後の方で、フリンがマサカドに会う前あたりから始まる。
完全な続編という訳でなく、
新たなる分岐となる続編というのが面白い。
メガテンはルートが確定してしまうと
良くも悪くも偏るので、こういった仕様にしたのかもしれない。
前作のキャラクターもがっつり出ており、
フリンは初っ端にとっ捕まって最後の方まで出て来ないが、
イサボーは都度仲間になったり、
ヨナタンやワルターも普通に出てくる。
前作でモブクラスだったナバールは序盤に仲間になり出番が多い。
このゲームがペルソナっぽいと言われている所以は、
パートナーという仲間が7人もいて
みんなで仲良く行動しているというのが大きい。
しかも皆ペラペラよく喋る。
好みは分かれると思うが、なんだかメガテンっぽくなくて逆に面白かった。
もっと殺伐として欲しいという人も気持ちも分からなくもないが。
序盤は、先輩ハンターが殺されたり、
騙されてフリンがさらわれたりメガテンっぽい感じですが、
途中からどんどん仲間が増えて、
気がついたらいつのまにか救世主になっていました。
ダグザとかいうシャアが味方でいるせいで、
死んでも即復活できるのも緩く感じる部分か。
途中までクリシュナがボスっぽい感じでしたが、
真のボスみたいな扱いで
最後はYHVHのおっさんと久々に戦えます。
外伝入れてもほとんど出てきていないはずなので、
もしからすると真・女神転生2以来か?
そして絆ルートでは、絵に書いたような大団円で、
4のニュートラルよりも平和なエンドで終了。
悪魔について
前回に引き続きデジタルおじさん
一部グラフィックに変更がある悪魔もいるストーリーの都合上出て来ない悪魔は削除されていたり、
逆に出てくる悪魔が追加されていたりします。
今回もレベルが上がるごとに
作れる悪魔が増え、合体や技構成などを考えるのが楽しかったですね。
悪魔交渉も結構簡単に仲間になった印象です。
悪魔の技特性もそうですが、
前作は均一ステータスだったりと没個性でしたが、
今作はちゃんとバランスが取れていたり、
またMPが極端に低い悪魔は少ないのも良かったですね。
使っていた悪魔でオススメは、
序盤エンジェル 天使はハイレベルアップでどんどん進化する
タム・リン エストマを覚える
アプサラス ディアラマ持ちでポムズディも覚える
マーメイド メディアを覚える
アメノウズメ 勝利の小チャクラ持ち
ナタタイシ 弱点がない
フェニックス リカームを覚える
序盤の天使は進化させると強い。
中盤以降経験値がきつくなるので合体でいい。
ポムズディやエストマは便利なので以降誰かが持っているといい。
中盤トート メギドを覚える
ケルピー トラフーリを覚える
マッドガッサー 地獄のマスクを覚える
ラクシャーサ 食いしばりを覚える
イシュタル サマリカームを覚える
ウロボロス ハマムドには弱いが4属性魔法に強い
イルルヤンカシュ 弱点がない
ショウキ 威圧の構え持ちで身体異常無効を覚える
ウカミノタマ メディラマ持ちで他も優秀
ロキ 4大属性にプラス3持ちで4属性技全て覚える
メギドは今回万能属性が微妙なのであってもなくてもいい。
トラフーリは、軍勢とかめんどくさい敵からも逃げられるので楽。
威圧の構えも便利なので、ボス用に。
メディラマは消費MPが多いので、なるべくプラスの悪魔に使わせたい。
終盤アヌビス 弱点がなく、ハマムド系持ちでデクンダも覚える
ノルン 弱点がなくスキルも優秀。最後にメディアラハンを覚える
コウリュウ メギドラオン、勝利の雄叫び持ち。耐性も優秀
アマテラス トリスアギオン持ち
セイオウボ ドーピング、招来の舞踏を覚える
アリアト 弱点がなく、状態異常に強い
イザナミ 八色雷公、怨嗟の闇持ち。氷結反射を覚える
オーディン グングニル持ちでこれが強い。貫通付きで威力が高い
イナンナ 威力の高い4属性スキルを撃てる
デミウルゴス アンティクトン持ちで耐性も優秀
シヴァ 物理吸収、アシャアーツを覚える
デクンダ、デカジャ、もしくは静寂の祈りはボス用に用意しておくといい。
アリアトみたいな状態異常に強い悪魔はヒーラーにすると良い。
メシアライザーは状態異常回復がニヤリ限定なので微妙。
ドーピング、ラスダマイザ、ラスタキャンディもボス用に。
招来の舞踏は強いが、主人公は蘇生できないので注意。
終盤主人公が貫通を覚えるので、
トリスアギオンや八色雷公などプラスしていけば大分強くなる。
とりあえず覚えている限りの悪魔はこんな感じ。
優秀なスキルをどんどん引き継いで行けばなんとかなる。
ボスの使ってくる攻撃に気をつけていれば、
いちいち弱点は消さなくても問題なかった。
本当はアリスとかデモニホとかも強いらしいが、
金欠で作れなかったのが残念。
ハンターアプリについて前作でいうところのバロウズアプリ。
スキル増設がレベル制限されたので、ちょっと大変になった。
スカウト関係を先に取って、
あとは悪魔ストック、MP回復、悪魔全書って感じか。
金稼ぎにファンド系も良い。
レベル99になっても全部は取れないので、計画的に。
悪いところ・シナリオについて一番気になったのは絆ルートだとYAYHと戦う理由があんまりない。
名前だけしか出てこないし、
別に直接何かされたわけでもないのに倒しに行くあたり
スティーブンに唆されているだけな気もする。
・ラストダンジョンについてダンジョンは前作と似たようなもので、特に問題は少ない。
回復部屋も用意されているし、前より楽な部分もある。
だけど、ラスダンだけは超めんどくさい。
なんで、こんな無機質でただワープを繰り返すだけの
だだっ広いダンジョンにしたのか。
最後まで行くのに何時間もかかった。
しかも、悪魔が全て仲魔にならないので、単純につまらない。
・貫通強すぎ問題主人公が覚醒することで途中から全属性貫通を覚える。
しかも物理技も貫通する。
これが強すぎて万能技がほぼ死んでいる。
ただこれだけだったら別に良いんだが、
問題は敵も貫通技を多用してくるという点。
折角耐性つけた仲間を揃えても関係なくなってしまうので、
終盤は貫通ゲーになりがち。
キャラクターについて・主人公
初っ端悪魔に殺されるが、
ダグザに生き返してもらう。
そのおかげか、
全滅してもその場で復活できるとかいうチート能力を得る。
前作は大量にマッカを要求されてヤバかったが、
今回はそのあたりの緊張感はない。
正体はアキラ王の生まれ変わりらしい。
そもそも、上と下で時間の流れが違うって知らなかったが。
例のごとくまったく話さないので空気感強いが、
アサヒやトキからモテる。ペルソナか。
今回も魔法型にしたので速さと運にそこそこ降ったら
あとは魔力に全振り。
レベル102で魔力400ちょっとだった。
途中貫通覚えるので、そうなると魔法が全部強い。
万能がいらないので、4属性と回復あればなんとかなる。
消費MPの多い魔法は早めにプラスにしておきたいところ。
装備も今回は結構強いのが多く、
防具も弱点なし装備が売られているため、
定期的に買って強化すると良い。
・アサヒ
ヒロインその1。
主人公の幼なじみで一緒にハンターになった。
先輩ハンターが殺されたり、親父が殺されたり、主人公庇って死んだり
結構大変な目にあっている。
トキが主人公に色目を使うとやきもちを焼く。
ヒロインらしいヒロインである。
戦闘ではヒーラーとして重宝する。
しかし、途中まで仲魔が言うことをきかないことがあり安定しない。
覚醒してからはチアリングが使えたりと結構便利。
ラスボスでも使っていた。
・ナバール
前作ではいたかどうかも怪しい存在だったが、
今作では死亡して幽霊になっている。
基本コメディリリーフだが、時より良いことを言う。
アサヒの着替えを覗いていたらしい。
序盤に仲魔になりバフ系のサポートやアイテムを使ってくれる。
割と便利だが、正直いてもいなくてもって感じでもある。
ドーピングは便利なのでボス戦では有効。
・ノゾミ
前作のチャレンジクエストで出てきたキャラ。
妖精の王になったところで終わったが、
今度はパートナーとして登場する。
年長者なためか姉御肌でリーダー的な役割をする。
休日は主人公と2人でいるところが目撃されているとか。
戦闘では、銃を使って戦ってくれる。
写真で状態異常にもしてくれるので弱点の悪魔には色々有効。
・ハレルヤ
阿修羅会の手先っぽい感じで仲間になる。
サムライであるガストンと度々ぶつかるが、
ノゾミらにたしなめられ常に行動はする。
何かを隠している悪いやつかと思ったら
途中阿修羅会と戦う時も味方についてくれて普通にいいヤツだった。
正体がバレるまではサポート系だが、
覚醒すると魔法攻撃が大幅強化されて強い。
サポートも独自スキルでどれも使えるので心強い。
・ガストン
自称ナンバーワンサムライ。
プライドが高くいちいち鼻につくが別に悪いやつではない。
ミカド国へ侵入する時もガストンが助けてくれる。
物理技主体で最終的には貫通も覚える。
だが、パートナーの中では一番の問題児。
攻撃力は悪くないが、こちらのプレスターンを奪って攻撃してくる。
そもそも、物理が弱点の敵自体ほとんどいないので使う必要性があまりない。
シェーチャ戦以外ではまったく使っていなかった。
サポートキャラが7人もいるため格差問題がすごい。
・トキ
ヒロインその2。
ガイア教団の暗殺者。
最初はツンツンしているが、途中から主人公ラブになる。
ラブモードが解除されてもなんだかんだラブ光線がすごい。
戦闘では、プレスターンを奪わないで敵を殴ってくれる。
しかもたまに一撃死させるあたりガストンとは性能差がすごい。
会話したい場合は他のパートナーが良いだろう。
・イサボーフリン絡みのときたまにサポートキャラになる。
魔法系のスキルを満遍なく覚え、メディラマもあるので中盤までは強い。
ラスボス戦では結構活躍する。
・ダグザ
ダグザのおかげで実質不老不死になったが、
主人公はアキラ王の生まれ変わりらしいので運命的なやつなのだろうか。
声は完全にシャア。
絆ルートでは途中もう一度生み直すとかいう荒技には笑ったけど。
・フリン
偽物が現れたりで、ラスト意外あんまり目立たない。
ただラスボス戦ではフリンチームで戦わないといけないので、結構大事なポジション。
最後も銅像が建っているのは前作のラストと同じか。
総評前作から大幅にテコ入れがあり、とても遊びやすくなった。
RPGとして全体的に完成度が非常に高い。
明記はしなかったが、東狂というやりこみダンジョンがあったり、
DLCも今回はそこまで凶悪ではないのも良いところ。
ただ、再三言うように4からの分岐作品なので、
やはり4から先に遊んで欲しいところではある。
あっちは多少荒いけどもキャラは悪くないので。
真・女神転生っぽいかと言えば4無印の方がそれだった。
こちらはペルソナやデビサマに近いゲームだが、
これはこれで面白いと思うので素直に楽しんでいきましょう。
悪いところにも書いたが、
ラスボスステージだけなんとかしていればもっと良作だったのに惜しかった。
せめてスカウト可能だったら良かったのに。
さてこれにて4、4FINALと2作品終了です。
合わせて100時間という超ボリュームにクリアだけで2ヶ月くらいかかりましたが、楽しかったですね。
やはりナンバリング作品なだけあります。
次は5と行きたいところですが、まずはDSJをやりたいと思います。